在宅勤務等で外出が減る中、自宅のWiFi環境でのiPhoneの利用が増えた方には、月間5GB以内のデータ容量でOKという人も少なくないと思います。 通信量が大幅に減る中、モバイル通信料金の削減の取り組みの一環として、iPhone12でデュアルSIM環境を実現しました。 実際に行った手順をメモしたこのブログが参考になれば幸いです。 


デュアルSIMでiphone 12 を使う

iPhone12へ機種変更をきっかけに、物理SIMのソフトバンクミニフィットプランとeSIM のIIJのmio eSIM (MVNOサービス)のデュアルSIMを使えるようにしましたので、その方法をメモします。完成形は以下のとおりです。

eSIMDual

eSIMとは

eSIM(イーシムと読みます)は、iphoneにあらかじめ埋め込まれた本体一体型のSIMのことです。iphone12は、従来通りの物理SIMに加えてeSIMをセカンダリキャリアとして登録することが可能です。これにより、物理SIMとeSIMで二つのキャリアのネットワークを使い分ける「デュアルSIM運用」が可能になっています。

デュアルSIMの手順

デュアルSIMにする大まかな手順は以下のとおりです。各ステップについて、各社もそれなりに丁寧な説明をホームページ上に載せていますので、その手順どおりに行えばできますが、初めてのことでもあり、一つ一つのプロセスがどんなことをしているか、よく理解せずに進めてしまいがちです。実際に行った手順をメモしたこのブログを事前調査として、参考になれば幸いです。


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SIMロックの解除

SIMロックを解除したいiPhoneからMy SoftBankにログインして行います。 1 My SoftBank にログインする(一旦、Wifiを外してモバイル回線から行うと簡単です) 2 以下の画面の ①のMy SoftBankへログイン のリンクを押すと、直接、SIMロックを解除する「契約・オプション管理」の画面に行きます

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3 「契約・オプション管理」画面のSIMロック解除画面より、IMEIを入力します。

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IMEI入力フィールドは画面下部にあります。
drawing 4 IMEIは、「設定」>「一般」>「情報」の画面にあります。 図のように、IMEIの画面で③のところを長押しすれば、クリップボードにコピーされますので、いちいち手打ちをする必要はありません。

drawing 5 3に戻って、IMEIをペーストして、次を押します。すると、以下のような確認画面が出てきますので、「確認」を押してこの画面を抜ければ、iPhone側の設定は完了です。
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IIJ mio eSIM (MVNOサービス)に加入する

iPhone 12の全モデルで稼働実績があるとHP上で公表しているIIJのeSIMサービスデータプランゼロをセカンダリキャリアサービスとして契約しました。

IIJのeSIMサービスデータプランゼロを選択した理由は以下の2つになります。

1 iPhone12の全モデルでの稼働実績がある

2 期間限定で通常3,000円の初期費用を1円*1)という破格な値段で提供していた

*1) 2021年1月21日までの期間限定のキャンペーンで最新の料金プラン、キャンペーンはIIJのサイト で確認してください。

料金プランは、いたって簡単で、最初の1GBが300円(ただし、月額料金150円が必要なため、450円となります)です。追加データ量や2GBから10GBまでをそれぞれ450円で購入できます。

アクティベーションコードをiPhone で読み込む

申込が完了するとメールでアクティベーションコードと呼ばれるQRコードが届きますので、iPhoneからQRコードを読み込みます。通常、QRコードの読み込みをカメラのアプリで行っていますが、このQRコードは特別です。

「設定」>「モバイル通信プランを追加」を選択すると出てくる、QR読み込みのためのカメラで読み込む必要があります。アクティベーションコードに付随した赤枠の表現は、iPhone以外のユーザを意識して、一般的な表現になっているため、わかりにくい日本語表現になっています。

要は、iPhoneでは「モバイル通信プランを追加」をタップするとカメラが出てくるので、それでIIJのデータプランゼロのアクティベーションコード(QRコード)を読み込むということです。

これで完了です。簡単ですね。


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SoftBank回線は1GBまで残りはIIJ回線を利用する

実際のデュアルSIMの使い方ですが、SoftBankのミニフィットプランの方は最低料金の1GBまでしか使いません。1GBまではギリギリまで使い切り、追加のデータ容量はIIJで都度購入します。

eSIM データプランゼロで購入したGBは暦上の当月までで、使い残しを翌月に繰越できません。例えば、11月30日に購入した1GBは、その日のうちに使い切る必要があるということです。

以下のとおり月に5GB未満でのiPhoneでモバイル通信を利用する方は、SoftBank単独SIMより節約できる計算になります。しかし、5GB以上月にデータ容量が必要なユーザは50GBまで使い放題のメリハリプランでデータ容量を気にすることなく使う方がおトクです。

モバイル通信データ量 ミニフィットプラン単独
の場合(5GBまで)
ミニフィットとeSIM データプランゼロ
と併用(SoftBnk回線は1GB未満の使用)
節約金額
〜1GB 3,980円 3,980円(eSIM 追加購入なし) 0円
〜2GB 5,980円 4,430円(1GB購入) 1,550円
〜3GB 7,480円 4,880円(2GB購入) 2,600円
〜4GB 7,480円 5,330円(3GB購入) 2,150円
〜5GB 7,480円 5,780円(4GB購入) 1,700円
  メリハリプランの場合
(50GBまで)
   
〜6GB 7,480円 6,230円 (5GB購入) 1,250円
〜7GB 7,480円 6,680円 (6GB購入) 800円
〜8GB 7,480円 7,130円 (7GB購入) 350円
〜9GB 7,480円 7,580円 (8GB購入) ▲100円
〜10GB 7,480円 8,030円 (9GB購入) ▲550円

SoftBank 単独回線との比較は、データ容量が5GBを超えると、メリハリプランでの比較となります。その場合は最大*2)は、50GBまで月額7,480円となります。

*2) ひとりで利用で光セット割引、半年おトク割適用すると、ミニフィットは月額1,980円、メリハリは月額5,480円から利用可能。詳しいことは、SoftBankのホームページ で確認ください。

ミニフィット側で「月替わりの数日分」*3) を残してIIJのeSIM データプランゼロの使い残しを最小限にする工夫がいるかもしれません。

*3) SoftBankの場合、請求の締め日(10日締め、20日締め、月末締め)で月替わりとなります。契約によって請求の締め日は異なります。 IIJの今回のプランでは月末締めです。従って、暦の月とデータプランの積算月は同一になります。